タクシー業界に就職・転職を考えている人にとって、タクシー運転手の1日の流れがどうなっているのか、知りたい方も多くいらっしゃると思います。
ここでは、タクシー運転手の1日の業務の流れについて、簡単に説明していきます。
出社から出庫まで
タクシー乗務の1日の始まりです。まずは出社してから、直ぐにアルコール検査をします。
ここでアルコール反応が出た場合は、乗務することが出来ません。
営業所には各乗務員さんの名札が営業所別、もしくは各班ごとに区分けされ、名札が下げられています。そうすることで、出勤者が誰か、まだ出勤していない者は誰か、また帰庫(営業所の車庫に帰る)しているかいないかがわかるようにしてあります。そのため誰が出勤していると誰でもわかるように個人の名札を、出勤を示すように表に返します。忘れると大変なので、必ず営業所に入ったら札を返しましょう。
出庫から午前の営業
車によってスタート時間は異なるため、確認して事務所の前に行きます。営業必要道具(乗務員証・日報・カード類等)を受け取り、準備が整ったら、タクシーに乗り込んで営業開始です。
必ず乗務員証を定位置に、お客様が確認できるように表示がなされているか、メーターが空車になっているか、確認する必要があります。午前中は、各自がポイントとして走っている箇所や、ビジネスマンの利用が多いため、ビジネスマンのお客様を獲得しやすい場所を走る場合が多いです。
お昼ご飯
午前中の営業が一通り終了したら、お昼休憩になります。
タクシー運転手は、いきつけの美味しいお店を良く知っているので、そこでしっかり食事をして、午後の仕事に備えます。
またコンビニで弁当を買おうか、それともお店で食事をするか。ただし食事をする場所は駐車場がある場所・営業所内が一番良いです。
お客様がお乗りのときは我慢して、空車になったら停車し、外に出ましょう。
午後の営業から帰庫、退社
夜に時間帯になってくると、公共の交通機関が終了してくるので、お客様が増加します。
終電を逃したお客様は長距離のケースが多くなります。
深夜の時間帯である22時から5時までは割増時間帯で2割売上げが上がるので、稼ぎやすい時間帯になります。
勤務時間が長いので、自分の体調をよく把握しながら、適宜休憩を入れます。
そして帰庫時間近くなると、メーター表示を「回送」にし営業所に戻ります。
逆に、帰庫時間を過ぎ、営業所に戻ろうとしていた時でも、「空車」表示の場合は、お客様を断ることはできません。営業時間が過ぎていても、お客様をお送りしてから「回送」にして営業所に戻りましょう。
帰庫したらカード類・日報の処理・営業必要道具とチケット・タクシー券・現金など1日の売上金を納金し事務所で処理をすませます。
それからタクシー洗車・車内の掃除、シートの交換(交換時)、朝のチェックをもう一度するガスの給油は出庫時・帰庫時に入れるのか、先輩に聞いて1日終了になります。